ノヴァ管理機構 Log000-15 社会基盤構成に関する再構築計画会議

現在の我々の社会基盤を構成する物理的な基盤について、

我々はかつて、歴史書を信じるならば 1000年以上も前の我々の先祖が建造したこれは完全にオーバーテクノロジーとなっている。

これら複密多集層の再現実験は20年近く繰り返されているが、ようやく第三層までの再現に成功した。

まだ不完全だがおそらくこの層は 240層以上もある高度な多層構造となっており、我々の技術限界と資材限界が日増しに明らかになるばかりである。

それでもやらなければならないと言う悲壮感のみがこの計画の唯一の原動力なのだ。

関係各位はその点の切迫感を考慮に入れて貰いたい。

<– 社会基盤構成に関する再構築計画会議 プロジェクト責任者の発言ログより –>

ノヴァ管理機構 Log000-14 社会治安維持機構ノアリング

ノヴァ管理機構の社会秩序はノアリングによって達成されています。

ノアリングは技術を意図的に制限および制御しており、それは人類にとって必要な行いです。

エウダイモニア社会の実現に人類の中で最も精力的な組織がノアリングです。

人類の理想郷はすぐ近くに存在するのです。

人類社会の復元と勃興は眼前に確かにあるのです。

我々の知恵と手と脚でこれらを達成しようではありませんか。

<– 行聯郭統制治安部門 新人に対する訓示より –>

ノヴァ管理機構 Log000-13 データと意思決定プロセス

始まりと言うのは大半の人間が知覚出来ない、あるいは自らの行為が何をもたらすかの影響範囲も正しく認識していない。

リレーショナルデータベースが有機的な相互相関性を持ち始めた際、我々はその価値を単なる「適切な戦略に用いることが出来る参考資料」と位置付けた。

だが情報と言う物が群生した際、そこに何らかの微細な意思決定プロセスが働き始めたと言うことに誰が気付いたのだろうか。

我々がかつては惑星意識、最近では惑星害意と呼ぶそれも、微細な意思決定プロセスから始まったのではないか。

我々は物事を有機的な繋がりと互換性を持たせて集中管理させることについて、あまりにも無知な行いをしていると言える。

我々は現在の状況を大昔に決定していたのだ。

<– 惑星意識概論 第三会合 有識者発言ログより –>

ノヴァ管理機構 Log000-12 ワンダープラシェスカ移行機構について

我々の活動を妨害する存在を正式に確認した。

リコンスルード期に位置する人類政府であり、正式名称はワンダープラシェスカ移行機構。

現在までに我々惑星改善使節団の <#機密保持規定 AS102-22 により自動削除されました>人が行方不明の状態にされている。

極めて甚大な被害が生じており、我々は早急な支援を必要としている。

<– 第二惑星改善使節団、進捗報告書 #D011-06-01 –>

ノヴァ管理機構 Log000-11

当使節団の団員が捕縛されたとの情報が入った。

詳細は追って連絡するが、今後はこれら事案にも対処していかねばならない。

尚、予定していた第二惑星改善使節団だが、現場としては全体としての体制確立のためにも予定を繰り上げてでも早急に支援を求む。

本事案に対応するには現場の人員および資材の対応が逼迫しており、限界が近付いている。

改善進捗計画についてだが、基盤構築を通じて拠点間連結による惑星意識封鎖および惑星波動抑制を今期間内に予定通り実施する。

<– 第一惑星改善使節団、進捗報告書 #C244-02-01 –>

ノヴァ管理機構 Log000-10

元々広域探査目的で導入されたと聞いている。

特に外郭区は常に人員不足と監視体制の穴が発生していることからこの有機デバイスは非常に有用だと認識している。

あらゆる装備や人員は中央維持本部が吸い上げる為、こちらには充足と言う単語すらない。

ただ広域探査目的のそれは非常に中央維持本部にとっても価値ある物らしく、指揮系統外の護衛を多数引き連れていた。

あまりの厚遇に驚いた物だが、中央維持本部の人間に聞くと上位組織であるノアリングから指令が出ているらしい。

この人類社会の限られた生存領域において、ここまでの扱いを維持しつつもそうしなければならない理由があるとすれば、それはどれだけの秘匿事項なのだろう?

そして、秘匿事項であるにも関わらず衆目に晒す理由は何なのだろう?

何もかもが理解出来ないが、これが意味ある物だと信じるにはそれだけの成果が得られるかどうかが重要だと考えるよ。

<– 行聯郭統制治安部所属構成員、休憩室において同僚との会話ログ –>

ノヴァ管理機構 Log000-9

惑星意識戦争を経て我々はPEへの干渉を目的とする惑星改善使節団を創設しました。

惑星改善使節団の第一期は順調に計画を進捗させていると認識しておりましたが、

途中からその計画は大きく狂いが生じました。

偉大なる我々の計画を阻害する存在がいたのです。

多くの人員を消耗し、ようやくその存在を認識しました。

それらはREおよびDEの合同組織であり、惑星保護委員会を自称しています。

我々は何としてもPEにおける主導権を確立せねばなりません。

惑星保護委員会は害悪です。

その活動は人類を死に至らしめる物であり、あらゆるコストを投じてでも破壊、妨害、殲滅せねばなりません。

これは基本的な人類共通の価値観なのです。

<– とある研究者の日記 –>

ノヴァ管理機構 Static000-2 基底人格保持原理原則

個人が保有する人格は以下の種類に分類される。
・生理人格(ATOM人格)
・知覚人格(ATOM人格)
・認知人格(BIT人格)
・指向人格(BIT人格)
・過程人格(ATOM人格)
・理想人格(BIT人格)
・集積人格(BIT人格)
・社会人格(ATOM人格)

この内、社会支援を受けられる基底人格は ATOM人格に種別される物であり、
BIT人格は定量的評価基準が無い為、社会支援の枠外とされる。

ノヴァ管理機構 Log000-8

サニャです。
定報以外の臨時連絡があった為、全情報セクタを再検証しました。

瑠璃ルナ、ERM規定に従い 45レンセク以内に対応行動して下さい。

現在REおよびDEの介入は確認されていませんが、対応行動は必要です。

詳細は追って別途連絡します。

DSSからも緊急申請がありましたので対応するように。

可能性の鳥に逢えますように。